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食中毒について

 

 

今回は、梅雨から夏にかけて増える「食中毒」の原因や予防、なったときの対応について紹介します。

 

 

食中毒ってどんな病気?

食べ物や飲み物などに細菌やウイルス、寄生虫などが付き、それが体に入ることで起こる病気です。梅雨から熱にかけては、湿度や気温が高くなり細菌やウイルスが増殖ため食中毒が多くなります。

免疫力が弱く胃酸が少ないため菌やウイルスに弱い子どもや高齢者、持病のある方は、食中毒にかかると重症化しやすいので特に注意が必要です。

 

 

食中毒の原因は?

①細菌性食中毒

サルモネラ菌(鶏卵・鶏肉)・腸炎ビブリオ(魚介類)・カンピロバクター(鶏肉、生焼けの肉)・黄色ブドウ球菌(おにぎりや弁当、手からの汚染)

特徴

食べ物などに細菌が増殖し体の中で感染するか食べ物などの中で毒素を作り出しその毒素を食べてしまうことで感染する。

梅雨から夏にかけて多い。

 

②ウイルス性食中毒

  • ノロウイルス(二枚貝、感染者からの接触)・ロタウイルス(感染者からの接触)

特徴

冬に多いですが梅雨時期でも感染することがあります。

ごく少量のウイルスで感染し便や吐物などから感染が広がります。

 

③自然毒・化学物質

フグ毒・毒キノコ・ジャガイモの芽・農薬などの化学物質を間違って飲んでしまう。

特徴

毒の成分自体が体に入って食中毒を起こす。

 

 

どんな症状?

・腹痛

・下痢、時に血便

・嘔吐

・発熱

・脱水症状(尿が出ない、めまい)

 

原因によっては症状が出るまでに時間が違います。(数時間〜数日と幅広い)

高熱、激しい嘔吐・下痢や血便、水分が取れない、意識がもうろうとする時、脱水症状がある時は病院に受診しましょう。

 

 

食中毒かも?と思ったら

🏠家庭での対応

・水分補給が最優先

 ⇒OS-1などの経口補水液、常温の水、スポーツドリンをこまめに飲む

・無理に食事はとらず胃腸を休める

 ⇒おかゆやスープ、バナナなど消化に良いものを少しずつ食べる

・下痢止めは医師の指示なしで飲まない

 ⇒ウイルスや菌を体から出すのを妨げるため

・3日以上症状が続く時は病院へ受診しましょう!

🏥病院での対応

・脱水が強い時は、点滴で水分と電解質を補う

・症状をやわらげるために吐き気止めや整腸剤、下熱剤などの薬が処方される

・原因が特定される場合(細菌性腸炎)は、抗菌剤を使用することもあります

 

 

家庭でてきる食中毒予防の3原則

①つけない

・手をしっかり洗う!(調理前、食事前、トイレ後)

・調理器具や食器を清潔にする

・食材ごとに包丁やまな板を変える

・生の肉や魚は他の食材に触れないようにする

②増やさない

 ⇒細菌の多くは10℃以下では増殖がゆっくりとなりマイナス15℃以下では増殖が停止します

・食材はすぐに冷蔵庫・冷凍庫へ入れる

・作った料理は2時間以内に食べる

・作り置きはすぐに冷まして冷蔵保存

③やっつける

 ⇒ほとんどの細菌やウイルスは加熱によって死滅します

・肉や魚は中までしっかり火を通す!(中心温度75℃以上を1分以上が目安)

・食べ残しを温め直すときも十分に加熱する

・ふきんやまな板、包丁などの調理器具は洗剤でよく洗い熱湯をかけて殺菌する

 

 

 

 

食中毒(厚生労働省)

食中毒予防の原則と6つのポイント(政府広報オンライン)

 

 


 

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2025年06月18日 更新